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2010.02.17

世間はオリンピックで盛り上がっておりますが

昨日は、十勝の池田出身の長島選手が銀メダルを取ったそうですね。

まあ、時差の関係で(というかまだ試験も多いし練習もしなきゃなので)見れないんですが

さて、今週は依頼演の追い込みをしております。「恋はみずいろ」とかなので再演する曲だけですがね。

意外と面子が変わるとあわせるのも大変なもので、あと一週間で微調整やら「味付け」をしようと思ってます。

卒演もじりじり近づいてきておりちょっとやばいかもとか思いつつ、講義の合間にじゃかじゃか練習中。

〈不定期連載〉今日は「コンラート・ヘルムート・ヴェルキ(Konrad Helmut Wolki)」って誰だ?

今回の卒演でやる「三つの古風な舞曲」の作曲者なんですが・・・ドイツでは有名だそうで。

ヴェルキは、1904 年12 月27 日ベルリンに生まれ、1983 年7 月5 日没した。近代ドイツの代表的なプレクトラム楽器(弦を指・つめ・ばちなどで、はじいて鳴す楽器の総称で撥弦楽器と言われる)の作曲家の1人である。

12歳の時にベルリン王立オペラ児童合唱団のメンバーとなった。1922年、「マンドリンオーケストラ・フィデリオ」を結成。この団体は何度かの名称変更を経て、最終的に1937年に「ベルリナー・ラウテンギルデ」と改称された。
彼は、マンドリン音楽を認められる音楽にする目的で、数多くの音楽教育的配慮をなした作品から、Zupforchester(ドイツ語でツプフオーケストラ・・はじくの意味。つまりマンドリンオーケストラ)に多大な影響を及ぼす作品を書きその地位向上に貢献した。
著書に「ドイツマンドリン教本」(1932)、「マンドリンの歴史」(1940)などがある。
シュテルンシェン・コンセルバトワール(1934?1940)、ライニッケンドルフ国民音楽学校(1948?1959)、ベルリン市立コンセルバトワール青少年音楽指導ゼミ(1962?1966)など、マンドリン音楽教育者としても活躍する。1924 年に処女作「序曲第1 番イ長調」を発表し、それに続く6 つの序曲など、60 余りの作品を残している。

作品の特徴は、時代により3つのジャンルに分けられる。1920 年代の木管、ホルン、打楽器を含めたトレモロ主体の大編成による交響曲的作品、1930 年代のピック奏法主体の新古典主義音楽の作品、そして1950 年代の調性のある現代的な和声やリズムを取り入れた作品がある。 「撥弦楽器のための組曲第2 番」は第2 期1937 年の作品である。副題に「Musik fuer schlichteFeierstunden」(素朴な祭りの音楽)とあり、静かな第1 曲から順番に進むにつれ軽快なものとなる。ツプフオーケストラの長所は各楽器の音色の違いにあり、様々な効果音を用いることで音楽表現を広げることができる。従来のマンドリンオーケストラでは、単なる伴奏の楽器でしかなかったギターが、2 声から4 声と和音的機能と旋律的機能とに分けて使うことで、全く別の音色効果が期待出来る。

「三つの古風な舞曲」に関しては、ヴェルキはドイツ各地の民俗音楽の収集と復興を推奨していたため作曲された。これに関連してマンドリンやギターのほかアコーディオンやリコーダー、ツィターなど幅広い分野に影響を及ぼし、ドイツで舞曲をモチーフにしたマンドリン・ギター合奏曲が数多く出版されているのもこのためらしい。

2010.02.12

最近のOMCと不定期連載の時間

最近のサークル

十勝も最近一気に暖かくなってきましたが、卒演まで後一ヶ月もなくなってしまいました。

当然ほとんど毎日練習もあるわけですが、ちょっと人の出が悪かったり、落ち着かないことが多い。

何でかと思えば、そう、学期末で試験が多いんですねぇ。鰹の「中の人」の一人はいわゆる農経なのでほかの人よりは楽なわけですが

気づいたら結構試験があって大変だということになってて少しあわてています。

とにかく、今時期が試験も練習も山場なので特に一年生には踏ん張りどころでしょうねぇ。

二年目は・・・留年がつかないようにがんばれと。私?どうでしょうねぇ

不定期連載 今回は「吉水 秀徳氏・プレリュード3」について

イマナラ ダレモ ミテナイ ハルナラ イマノウチ

吉水 秀徳氏は1961年8月7日生まれ、大阪府在住のマンドリン音楽の作曲・指導者です。
大阪府立四條畷高等学校、大阪市立大学にてマンドリン部に所属されました。
学生時代に処女作「2つの動機」(1982年)を発表。さらにその後作曲された「プレリュード2」(1989年)が高く評価され、氏の曲は2009年現在わかっているだけでしているだけで700回近くの再演実績を持っています。
また「序曲」(1991年)が日本マンドリン連盟主催第5回マンドリン合奏曲作曲コンクールで第3位に入賞しました。

氏の作品はいずれも「わかりやすい構成」「美しい旋律」を備え、中規模の社会人・学生アンサンブルが選曲するにあたって無理の無い編成規模を取るなど、邦人オリジナル作品の様々な可能性の中でひとつの方向性を示したものとして注目を集めている。

現在は梅花女子大学マンドリンクラブ技術顧問しています。
マンドリン音楽全般について、木下正紀に師事。

『プレリュード3』について コメントを転載
 
 私は以前より、マンドリン作品には比較的、長大・大編成の曲が多いと感じており、いつかこのようなコンパクトで短い作品を書いてみたいと思っていました。
短く単純な楽譜ですが、その中に自分の好きな音楽をちりばめ、きちんとストーリーを持たせた、「文庫本のような作品」になったと感じています。
曲は「ひなたぼっこ」をイメージした、平和な調子で進みます。
中間のAllegroの部分が少し厳しさを感じさせますが、それだけに前半の再現部のイメージが、より鮮明になったのではないでしょうか。 
前作「プレリュード2」と型式や編成がにているため、直接的に関係するものはありませんが、「プレリュード3」と名づけました。
1998年秋に作曲、同年10月に初演。演奏会での初演は同志社女子大学により1999年3月に行われました。